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うまくいく発注の方法

開発を依頼する側(依頼主)にとって、システム会社にどう接すれば良いのか、特に始めてお願いするときには勝手が解らないものです。

うまくいく発注は、「相性の良いシステム会社(パートナー)を選ぶ」ことが必要です。

せっかく良い企業と巡り合えても、その依頼の仕方で、システム会社の対応内容にがっかりさせられてしまうケースがあります。

どんな依頼内容が難しいのか、開発者の立場でご紹介いたします。

お困りごとをそのままお話しください

かなり極端な例ですが、このような依頼がありました。

「うちのシステム、い・け・て・ないんでなんとかしたいのですが」

よくよく、話を聞いてみると

社内のPCは、ワイドスクリーンを使っていて表示画面が大きいのですが、利用中のシステムは昔のノートパソコンタイプ(800×600ピクセル)の画面サイズで、広げようにも画面を広げることができない。つまり、大きなディスプレイ画面に小さなシステム画面で、文字も小さいシステムでした。
また、ある機能を動かして、次の機能へ遷移したい場合、メニューにもどって商品番号を再入力しなければならない。
確かに、歴史のあるシステムは、今どきのWEB画面の操作に慣れてしまうと、いけてない・・・感じになりますね。

その他にも、「WEBサイトが古くなったので直したい」など、具体的に説明や言葉に置き換えられないけど、なんとかしたいことがあるのは事実だと思います。

こうした困ったことを漠然とでもお伝えいただければ、その理由などはお話しを伺っている中で知ることができます。

実は、一番ご提案に苦慮するのが、「このようなシステムを作ってください」とご要望だけいただいてしまう場合です。

例えば、WEBで受注システムを作りたいのですが。と依頼される場合、きっとその背景にお困りごとや変えたいことがあるはずです。

  • FAXが月に100通入ってきて、入力ではさばききれないので、直接販売店に入力してもらう方式にしたい。
  • 営業スタッフがお客様のいる現場で、直接システムに発注入力できるようにしたい

など、WEBでの構築を選ぶ根拠があるはずです。
実は、こうした背景を考慮すると、WEBの受注システムでも作り方が変わってきます。

急ぎ結論から話した方が速く話が進むように思われるかもしれませんが、実は、ストレートにお悩みをお話しいただく方が良い場合も多いです。

おおよそのスケジュール感をお知らせください

開発の規模は、依頼主側も、依頼される側も、なかなか推測しにくいものです。

例えば、予算が決まっていれば、予算感を先に話してしまうのもひとつの方法ですが、依頼に慣れていないとその予算感も難しいと思います。

少し乱暴な言い方をしますが、スケジュールによってできる規模はおおよそ決まってきます。

例えば、
3か月のスケジュールであれば、おおよそ100万円~500万円の範囲
6ヶ月のスケジュールであれば、~1500万円の範囲
1年以上になると2000万円以上とおおよそ考えることができます。
もちろん、月にかける人数によって幅がありますので、一概には言えませんが、中小企業の場合、月に数十人が動くようなシステムはお互いのリスクがかなり高くなり、危険な開発だと考えられます。

開発会社側は、期間が解ることで、どのくらいの規模に抑えるのがベストなのかを経験値から出すことができるようになります。

また、開発のスタート時期やリリース予定時期なども、決済や他システムとの関係で決まっていることがあればお知らせいただくと、要員の手配などがしやすいため、スムーズに対応できるかをお応えしやすくなります。

開発案件が重なると、どうしても新規を受けられない時期などがあります。あらかじめお話しいただくと、こちらからのご相談もしやすくなりますので、双方にとって良い提案をすることができるようになります。

お見積りまでに、最低1回はお会いできる機会をおつくり下さい

「見積だけください。」 正直なところ、こうしたご相談はとても回答がしずらいです。

大まかに算出してしまい、その後細かなところで行き違いがあると、トラブルになってしまうこともあります。

システム開発は、規模が小さくても、その後使い続けている間はお付き合いが続きます。
そうした点からも、一度はお会いして直接お話しができる機会をおつくり下さい。

見積提示までは、できれば1週間~2週間の猶予をお願いします

「明日までにほしいのですが。」、これも対応が難しい場合が多いです。

提示日を優先するために、調査すべきところができなかったり、提案内容を良く考える時間が取れなくなってしまいご満足いただける内容での提示が難しくなります。

できれば、リミットの1週間か2週間前には、ご依頼いただけるようにお願いいたします。

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田邉弘美(たなべひろみ)

メーカーのプログラマーを経て27歳で独立起業。数々多くの企業のシステム構築を手掛けてきました。得意な分野は基幹システムや営業支援、顧客管理など社内業務のシステム構築。プロジェクトでは、主にお客様の要望整理や業務改善などのコンサル部分を担当。私の無理難題も難なくこなす頼もしいスタッフ(技術者)に囲まれ、奮闘の毎日を送っています。

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