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SIer かシステム開発会社か

SIer(エスアイアー・エスアイヤー)という言葉を聞いたことがあるかも知れません。

SIは「システムを構築」する、erを付けて「システムを構築する人たち」、会社でいうと、「システムを構築する会社」になります。

SIer

日本の開発現場では、こんな感じの立ち位置になります。

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こうした系図は、グローバルマーケットを中心とする外資系(金融)企業や、大手製造メーカーなど比較的大規模な企業向けのシステム構築に対応しています。
数年や月に数百人のエンジニアを必要とするような大規模開発の場合は、建築業にみられるようなJV(ジョイントベンチャー)のような形式で、さまざまな企業が得意な分野で協力して請け負う形態をまとめ上げるだけの企業が必要になります。
これが、SIerといわれるもので、日本では、NTT系列、日立、NEC、富士通や外資系ではIBM、HP、Oracleなどが大手企業をクライアントとして、一括受注しているのが現状です。

ただ、これらは近年、ハードウェアへの依存度が低くなり(クラウドやPCの性能アップにより)、ハードメーカーが主として受注の全体を請け負う形態は、システム構築の環境が変わるとともに、変化してきています。

その事例として、経済産業省では、SI(システムインテグレータ)登録制度及びSO認定(特定システムオペレーション企業等認定)制度を設け、届け出制として明確な線引きをおこなっていましたが、これは平成23年3月31日をもって廃止となっています。

システム開発会社

明確な線引きはありませんが、大手企業がSIerを名乗っているのに対して中小の開発業者は主に「システム開発会社」(ベンダー、ITベンダーなどと呼ばれることもあります)を名乗っています。

なので、ほぼ同義語と考えて良いと思います。

システム開発会社は、ソフトウェアを開発するだけでなく、通常はハードウェアの調達やインフラ整備などのサポートも提供していますので、企業そのものの規模と、請け負うシステム開発の規模が異なると考えて良いかと思います。

目安

開発を依頼する場合、どこにお願いしたら良いかを悩まれると思います。
なかなか尺度が難しいですが、開発規模と、依頼するシステム構築業者の規模を比較する上で、必要な技術者の数(用意できるメンバー)から、おおよその目安を表にしてみます。(あくまでも私的目安ですので、ご参考にしてください)

※いずれも開発期間6か月(半年)を想定しています。

開発金額 ~500万円 501万円~5,000万円 5,001万円~
要員 ~3名 5名~10名 11名以上

過去の開発規模をヒアリングする

最適な方法は、依頼しようとする業者の過去の実績の中でも、得意とする開発規模を確認することです。
具体的には、実績として「いくらのプロジェクトを何か月で作成した」か、直近の3年程度の実績を出してもらうのが良いと思います。

多分、機密保持の関係で企業名は出されないと思いますので、それを伏せてもらって(○○業種/○○業)などでも良いので-と依頼するのが良いでしょう。

リスクとして一番大きなものは、システム構築企業の許容範囲を超えた開発をお願いしてしまうことです。
それは、

  • 開発規模
  • 技術的なスキル

の両方にあります。

開発業者は、無理をしてでも受注してくるかも知れませんが、発注する側は大きなリスクを抱えてしまうことになります。

こうしたリスク回避のためには、過去の実績を重視するのも一つの目安になります。

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田邉弘美(たなべひろみ)

メーカーのプログラマーを経て27歳で独立起業。数々多くの企業のシステム構築を手掛けてきました。得意な分野は基幹システムや営業支援、顧客管理など社内業務のシステム構築。プロジェクトでは、主にお客様の要望整理や業務改善などのコンサル部分を担当。私の無理難題も難なくこなす頼もしいスタッフ(技術者)に囲まれ、奮闘の毎日を送っています。

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