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システム工数の山積み

新規のシステム構築や、システムの改修などの見積作成時やプロジェクトを推進する際に、システム開発会社が作成するツールの一つが、「工数の山積み」です。

これは、「どの工程」に「どのスキルの人」を「何人(どのくらい)配置する」かを、表などに現して進めます。

プロジェクト進行時には、ガントチャートなどを利用して、進捗遅れや担当者の負荷などを推測し、手当をするのに使用しますが、見積時には、その工程に合わせて配置すべき人材を設定した簡易的な表を作成します。

※見積時に作成する簡単な例を下表に示します。

工程 設計 製造 テスト
担当者 スキル 3月 4月 5月 6月 7月 8月
吉田 上級SE 1 1 0.5
佐藤 SE 1 1 1 0.5 0.5 1.0
近藤 プログラマー 1 1 1
2 2 2.5 1.5 1.5 1

とても簡略化した簡単な例ですが、このような表から、月に配置するメンバーやプロジェクトのピークなどを予測します。

こうして検討した結果、それぞれのメンバーのスキルや原価に合わせて人月単価を加味して、見積金額を算出します。

あまり、目にすることがない表かと思いますが、この表で依頼する企業(ユーザー)側が気にしなければならない点のヒントがあります。

上表では、上級SEの吉田さんは、5月からプロジェクトを抜けていることが解ります。
通常、吉田さんは別のプロジェクトに異動していますので、5月以降はそのプロジェクトの打合せ等に参加しないことになります。

仮に、吉田さんが中心となって依頼企業の要求を取り纏めている場合、やはりプロジェクトの最後まで関わってほしいと考えた場合、依頼企業側としては期待はずれな事態になります。

特に、大手企業などの場合、ビフォアSEと呼ばれる上級SEが、要件定義だけ参加しその後プロジェクトには参画しない例などありますので、信頼できる担当者にはどの程度関わってもらえるのかを確認しておくことも重要になります。

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田邉弘美(たなべひろみ)

メーカーのプログラマーを経て27歳で独立起業。数々多くの企業のシステム構築を手掛けてきました。得意な分野は基幹システムや営業支援、顧客管理など社内業務のシステム構築。プロジェクトでは、主にお客様の要望整理や業務改善などのコンサル部分を担当。私の無理難題も難なくこなす頼もしいスタッフ(技術者)に囲まれ、奮闘の毎日を送っています。

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